建設業における熱中症対策:新型コロナウィルス感染予防対策ガイドラインの改定
- NEWS2020.07.13
もう間もなく梅雨明けとなり、本格的な夏の暑い時期を迎えようとしています。
去年と同様に今年も酷暑となることが予想され、熱中症には注意が必要ですが、
今年は、新型コロナウイルス感染症の対策も同時に行わなければなりません。
厚生労働省からは「「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント」が提示されました。
これに伴い、国土交通省は「建設業における新型コロナウィルス感染予防対策ガイドライン」を改定し、
熱中症対策について、下記の内容を追加しました。
<新型コロナウィルス対策に伴う感染症リスク軽減等のための取組事例>
・マウスシールドやフェイスシールドの活用
・冷感素材等を用いたマスクの活用
・マスクと併用可能な空調機器等の活用
(空調機のが付いた作業服の着用や、首掛けクーラーの活用等)
・現場作業において、特に不要な場合は適宜マスクを外す
(屋外で人と十分に距離を確保できる場合や一人での作業など、マスクを外しても良い例外的な場合を明示し、現場で周知等)
・ドライミスト発生装置の設置
・屋外作業の現場で、送風機等により通気性を確保
・テント付きの屋外休憩所の設置
・休憩所等において、エアコンと換気扇等を併用
また、屋内休憩スペース、オフィスの勤務においては常時換気をすることが推奨されていますが、
熱中症対策からエアコン等を利用する場合には、必要に応じて定期的に換気を行うこととされています。
ガイドラインには取組の具体例が詳しく紹介されていますのでご確認ください。
環境省と気象庁は、熱中症予防対策の情報発信として、
7月1日より関東甲信地方で「熱中症警戒アラート(試行)」を実施しています。
これは、熱中症の危険性が極めて高くなると予想される前日又は当日に、対象都県に対して発表され、
発表された場合は、普段以上の熱中症予防対策の徹底を促すためのものです。
屋外作業の多い建設業だけでなく、全ての業種、更には日常生活においても、
新型コロナウィルス感染症と熱中症に注意をしながら、今年の夏を乗り越えたいものです。
社会保険労務士 松田
参考資料
「建設業における新型コロナウィルス感染予防対策ガイドライン」
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/content/001352334.pdf
気象庁HP「熱中症警戒アラート(試行)」