給与計算を外部委託するメリット①
- 給与計算2020.07.07
このH Pをご覧いただいているのは、給与計算をどこかに委託しようかと
ご検討中の方が多いのではないかと思います。
そこで今回は「給与計算を外部委託するメリット」について考えたいと思います。
給与計算には毎月の事務作業が発生します。主な事務作業は次の通りです。
「勤怠状況の確認」
出勤・有給・欠勤、残業時間、休業者の有無などを確認する。
「支給金額の決定」
基本給・手当・残業手当などの支給金額が正しいかを確認する。
「控除金額の決定」
社会保険料・税扶養人数・所得税が正しいか、
欠勤控除、社宅使用料など控除すべき項目が控除されているかを確認する。
「差し引き金額を算出・手取り金額の決定」
差し引き金額、振込先を確認する。
「税金・社会保険料の納付」
給与控除した社会保険料と保険料通知書の金額が正しいかを確認する、
税金・社会保険料を納期限までに納付する。
上記の確認作業と、給与計算システムへのデータ入力や明細の発行、
また「給与計算年間スケジュール」にある月毎の注意事項を確認し、給与計算を行います。
細かい事務作業が多くありますが、「毎月の定型業務として慣れてしまえば問題ない」、
「給与計算システムが給与計算をしてくれるため、それほど難しくない」
と感じていらっしゃる会社も多いかと思います。
しかし「慣れてしまえば問題ない」「システムが給与計算してくれる」ことで、
間違いに気付かないままとなってしまうことがあります。
たとえば、残業代の単価に入れなくてもよい給与が含まれていた、
雇用保険料の対象とならない給与にも保険料を掛けていた、
などに、長年気が付かずにいた…というようなことが起こる場合があります。
最近の給与計算システムは、間違った入力をするとエラーで知らせてくれるなど、
機能がとても良くなっていると思います。
しかし、給与計算は、会社毎に異なる項目(例えば、手当名、所定労働時間数など)が多いため
どうしても、個別の設定が必要になり、人が判断しなければならい部分が多くあります。
そして、その設定に誤りがあった際に、気が付くことができるのも人ですが、
1人の担当者では気が付けないということもあります。
そこで、給与計算を委託するメリットとして、
「担当者の給与計算の事務負担が減り、他の作業に専念できる」
「給与専属の担当者を配置する必要がなくなり、人件費削減に繋がる」
「専門知識を持った委託先が給与計算をするため、法律等に対応してくれる」
などが一般的に挙げられますが
「社内・社外の複数の目で給与計算をチェックし、正確に給与計算が出来る」
というメリットもあるのではないかと考えます。
次回は当給与計算センターに委託をいただいた場合について、取り上げたいと思います。
社会保険労務士 松田